「パソナキャリアに登録を断られた」とはどういうこと?
「人材派遣会社や人材紹介会社は誰でも登録できるものだろう」という認識の人も多いと思いますが、転職エージェントの一つであるパソナキャリアに「登録を断られた」とは、一体どういうことなのでしょうか?
まず、パソナキャリアの登録画面でデータを入力して送信すると「人材紹介お申し込み」などの件名でメールが届きます(返信まで数日待つこともあります)。
その際に、「登録データを確認したが紹介できそうな求人案件がない」という旨の記載があった場合、パソナキャリアに断られたと判断して良いでしょう。
メールの最後の方に「今後紹介できる求人案件が入ってきたら連絡する」といった文言が並んでいますので、「もしかしたら待っていれば連絡をくれるかも」とつい期待を抱いてしまいたくなりますが、それは社交辞令と解釈し実質的に断られたと判断する方が賢明です。
職業紹介事業者は、職業安定法において「求人の申し込みはすべて受理しなければならない(その申し込みが違法の場合を除く)」と定められているため、お断りしますなどと明言はせず、曖昧な表現で断りを入れてくるというのが現実です。
では、具体的にパソナキャリアに断られた理由や、どんな人が断られているのか、その具体的な傾向を見ていきましょう。
パソナキャリアに断られた!どうして?
パソナキャリアに登録を断られた理由について考えてみましょう。
まず、パソナキャリアに断られた理由として考えられるのは、本当に登録した時点で紹介できる求人案件がなかったというケースです。
パソナキャリアなどの転職エージェントはそれぞれに得意分野などがあり、抱えている求人案件も異なります。
自分が希望する職種や条件、自分のキャリアやスキルなどがパソナキャリアに入ってきている求人案件に沿わない場合、先ほどのようなメールが届き、結果的に断られてしまったという事態になることは考えられます。
しかしながら、パソナキャリアなどの転職エージェントの多くは、企業に人材を紹介することで成り立つ事業形態ですので、少しくらい条件が合わなくても次々と紹介してくることがほとんどです。
つまり「本当に求人案件がないために断られた」とは、よほどのことがない限り考えにくいと捉えるのが妥当でしょう。
そこで、パソナキャリアに断られた本当の理由として考えられるのは、次のような場合です。
※現在職についていない、またはフリーター
※年齢の割に転職回数が多い
※40代以上で管理職などの経験がない
※30代を過ぎても正社員の経験がない
※20歳未満または50歳以上
などの場合です。
パソナキャリアでは20~40代の人が転職に成功していると言われていますが、20代であっても取り立ててスキルがなかったり、フリーターで過ごしてきて今回が初めての就職活動であったりするなどの場合は、断られる可能性が高くなるようです。
また、転職回数が多くて断られた人も少なくないようです。
パソナキャリアの転職成功実績の割合を見てみると、転職回数0回(つまり初めての転職)が42.9%と最も高く、次いで1回の22.1%、2回の15.9%と続きます。
これを見れば一目瞭然ですが、転職回数が多い人はパソナキャリアに断られたという結果になる可能性が高くなります。
そのほか、パソナキャリアに断られた人の傾向としては、30代で正社員経験がない、あるいは正社員なのに責任あるポジションを任せてもらっていない、40代でこれまでに管理職などの経験がないなどもあるようです。
なお、これらはあくまでパソナキャリアをはじめとする転職エージェントに断られたという人の一般的な傾向ですので、上記に当てはまった人が必ずしも登録を断られたという意味ではありません。
いずれにせよ、登録しないことには始まりませんので、パソナキャリアの利用を検討している人は、まずは登録にチャレンジしてみましょう。
パソナキャリアに断られた人が次に取るべき行動は?
パソナキャリアに断られた人が次に取るべき行動といえば、再度、自分の人生を見直し、転職すべきかどうかを考えることでしょう。
もしかすると、転職せずに今の職場に留まった方が良いと考え直す人もいるかもしれません。反対に、何が何でも転職したいと自分の気持ちを再認識する人もいるでしょう。
前者であれば、そのまま職場に残れば良いだけですが、後者の場合、パソナキャリアに断られたならば、次の転職エージェントにできるだけ早く登録することをおすすめします。
パソナキャリアに断られたからといって、転職マーケットにおける価値がないということではありませんので、必要以上に落ち込むことはありません。
それに、他の転職エージェントにサポートを依頼すれば、パソナキャリアよりもピッタリな求人案件を紹介してもらえる可能性も広がります。
いくつもの転職エージェントに断られたら、何か対策を考えないといけないかもしれませんが、パソナキャリアに断られたことが転職できないという意味に直結している訳ではないことを覚えておきましょう。
転職はタイミングも重要になってきますので、パソナキャリアに断られた後も転職活動を継続したいと思うなら、断られたタイミングですぐに次の転職エージェントに登録することをおすすめします。