企業のネガティブな評判を実態調査

ホントノトコロ

トップへ戻る マイナビエージェントで転職した職場を辞めてしまった場合の“返金”とは?

マイナビエージェントで転職した職場を辞めてしまった場合の“返金”とは?

マイナビエージェントを利用して希望する転職先が見つかり、晴れて入社も決定……ところが短期間で退職せざるをえなくなってしまったという場合に適用されるという、“返金”制度とはどのようなものなのでしょうか?

2018.04.28更新

マイナビエージェントの“返金”制度とは?無料なのになぜ?

20代を中心に人気の転職エージェントであるマイナビエージェントは、登録料、利用料はもちろん、転職が決まるまで、すべて無料でサポートしてくれるサービスです。

「無料なのに返金?」と思った方もいるかもしれませんが、今回は転職希望者ではなく、企業側に対する返金についてのお話です。

そもそも、マイナビエージェントもビジネスですから、利用者からお金をもらわない代わりに、どこかから報酬を得ていなければ成り立たないことは容易に想像がつくと思います。

どこがマイナビエージェントに報酬を支払っているのかと言いますと、それは求人を委託している企業側です。

ただし、マイナビエージェントでは企業側に対して「完全成功報酬型」を採用していますので、企業側が求める人材を“採用”できるまで、マイナビエージェント側には一切報酬が入ってきません。

つまり、採用までは返金が生じないということです。

また、企業側が求人情報を登録するのも無料ですので、この時点でもマイナビエージェントが企業側に返金する必要がある事象は発生しません。

ここまでは利用者、企業側のいずれも無料ということで、マイナビエージェントには1円も報酬が発生しません。では、どの時点から返金の必要が生じてくるのでしょうか?

 

マイナビエージェントから企業側に“返金”される際の条件などは?

マイナビエージェントから企業側に返金されるのは、具体的にどういうケースなのでしょうか?まずは、マイナビエージェントの利用規約において、定めている返金についての規定を見てみましょう。

以下、引用です。

「当社の返戻金制度については、次のとおりです。当社の職業紹介により入社した求職者について、入社日から90日以内(ただし、契約書・覚書等で別途定めた場合は当該定めによります)に自己都合を理由に退職された場合、求人者から支払いを受けた紹介手数料を一定料率で返金する旨の制度がございます」

引用元:マイナビエージェント利用規約

返金については返戻金と表記されていますが、マイナビエージェントを介して転職先に入社してから90日(別に定めた場合はその規定に準ずる)以内に転職者の“自己都合”によって退職した場合、企業側に紹介手数料の一部が返金されると規定しています。

詳しい返金額などは個別の契約内容によりますので記載されていませんが、たとえば1ヶ月以内に退職した場合は全額返金、3ヶ月以内に退職した場合は半額返金、半年以内に退職した場合は2割返金など、契約ごとに違いがあるようです。

マイナビエージェントとしては、返金が生じるような状況になって欲しくないと思うのは当然です。

キャリアアドバイザーは、自分が担当した転職者の活動状況や自身の経験、さまざまなデータなどを元に、転職成功に向けて尽力してくれます。

その一環として、マイナビエージェントでは、人事が会いたくなる職務経歴書の書き方や、人事が採用したくなる面接対策を指南するなどして、利用者が選考を突破するための最大限のアドバイスやサポートを行っている訳です。

たとえマイナビエージェントを介して転職が決まっても、すぐに退職されてしまえば、結局返金せざるを得ない状況になってしまいます。

そこから読み取ると、ネット上の「マイナビエージェントにいい加減な求人を紹介された」という書き込みについては「本当にそうなのだろうか?」「すぐに退職されてしまうリスクがある求人を紹介しないのでは?」といった疑問も湧いてくるのではないでしょうか。

転職希望者がマイナビエージェントのサービスを無料で利用できる裏側には、こうしたシステムが存在しているということを知っておきましょう。

 

“返金”はマイナビエージェントと企業側の問題だが知っておくことは大切

今回はマイナビエージェントの返金制度について解説してきました。

利用者にしてみれば、登録、面談、面接、採用まで、すべてのサービスが無料ですので、今回のマイナビエージェントから企業側への返金制度については特に知らなくても問題ありません。

しかし、こうした裏事情を知っておくことは、決してマイナスにはならないでしょう。

マイナビエージェント側からすれば、転職希望者が登録、面談、求人紹介、応募、書類選考、面接を経てようやく入社となり、報酬につながる訳ですから、1人を転職させるために、いかに多くの時間をかけているかが分かります。

それにも関わらず、入社から短期間で退職してしまい、返金せざるを得なくなってしまうとなれば、マイナビエージェント側の労力の無駄も大きくなってしまうでしょう。

もちろん、どうしても退職しなければならない理由が生じてしまえば仕方がありません。実際にそうした状況になってしまうケースは誰にでもあり得ることで、そのためにマイナビエージェント側も返金について規定している訳です。

また、マイナビエージェントに返金制度があるという事情を知ったからといって、転職希望者が「マイナビエージェントに迷惑をかけるから退職できない」という考えも持つ必要はありません。

ただ、今回の返金を含め、マイナビエージェントをはじめとする転職エージェントはこうして成り立っているということは、業界の仕組みを知るためにも、知っておいて損はないでしょう。

関連記事

ピックアップ

Copyright© ホントノトコロ , 2025 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.