マイナビエージェントのビジネスモデルとは
マイナビエージェントの利用者は、登録から採用に至るまで、各サービスを無料で利用することができます。いったいどんなビジネスモデルになっているのか、考えたことはありますか?
転職希望者からすれば「マイナビエージェントのビジネスモデルなんて知らなくても問題ない」と思うかもしれませんが、実はビジネスモデルを理解しておくことは意外と重要なのです。
その理由は後述しますので、まずはマイナビエージェントのビジネスモデルを理解しておきましょう。
マイナビエージェントのビジネスモデルは、簡単に言えば“企業から報酬を得る”ことで成り立つというビジネスモデルです。ただし、求人情報を登録するのは無料ですので、ここでは報酬は発生しません。
企業が求める人材を“採用”して初めてマイナビエージェントが報酬を得ることができるというビジネスモデルなのです。
面接や最終選考まで進んでも“採用”されなければマイナビエージェントは報酬を得ることができないうえ、無事に“採用”されても短期間のうちに退職してしまえば、報酬の一部または全部を返金する契約になっているのです。
マイナビエージェントのこうしたビジネスモデルを知ることで、1件の報酬を得るためにどれだけ多大な時間と労力を必要とするか、少しは理解できるのではないでしょうか。
歌手やモデルなど特殊な職歴ではマイナビエージェントに登録できない?
マイナビエージェントの基本的なビジネスモデルについてはご理解いただけたことと思います。なぜ登録から採用に至るまで無料で利用できるのか、それには上記でご紹介したとおりのビジネスモデルがあったからなのです。
ところで、いくらマイナビエージェントのビジネスモデルを理解していても、そもそもマイナビエージェントに登録できなければ利用することができませんので、転職の実現が遠ざかってしまいます。
前述のように、企業が採用して初めてマイナビエージェントが報酬を得ることができるビジネスモデルですので、企業側のニーズも低い人材は登録できない、または登録できても求人情報を紹介してもらえない可能性が高くなります。
具体的にどのような人材が登録できない可能性が高いのかというと、
※歌手、モデル、俳優といった芸能関係など
※消防団員や自衛官など
※鉄道業や郵便業など
※その他自営業や作家など
このような特殊性の高い職歴である場合、マイナビエージェントに登録できない可能性が高くなります。
もちろん、歌手、モデル、自営業などであっても、英語が堪能だったり、人の上に立つ能力に長けていたり、なんらかの経験や資格が豊富で、企業のニーズにマッチすれば登録することはできるでしょう。
ですが、前述のようなビジネスモデルであることから、企業のニーズがなければマイナビエージェントに登録したり利用したりすることはそもそも難しいと思っておいた方が賢明です。
その場合、マイナビエージェントではなく他の転職エージェントに登録してみるか、Webの求人サイトを利用するなど、別の方法を考えた方が時間を無駄にせずに済みます。
マイナビエージェントのビジネスモデルを理解することは転職成功への近道
今回はマイナビエージェントのビジネスモデルをメインに話を進めてきました。
一見すると、転職希望者にとっては関係ないように思えるかもしれませんが、マイナビエージェントのビジネスモデルを理解しておくことは大切です。
「なぜ登録したくてもできないのか」
「なぜ求人を紹介してもらえないのか」
「なぜ希望と違う求人を紹介してくるのか」
マイナビエージェントのビジネスモデルを理解していれば、上記のような「なぜ」に対する答えが自ずと出てくるからです。
登録できない、求人を紹介してくれないということはつまり、高い確率で“マイナビエージェントや企業が求めている人材ではない”と言えます。
希望と違う求人を紹介してくる場合は、残念ながら希望する業界では市場価値がないと判断され、少しでも採用率が高くなる業界の求人を紹介しているためです。
ここでマイナビエージェントのビジネスモデルを理解していないと「待っていればそのうち求人情報が送られてくるだろう」「明日にでも連絡をくれるだろう」「次は希望に沿う求人を紹介してくれるだろう」との期待に、貴重な時間ばかりを費やしてしまいます。
マイナビエージェントのビジネスモデルを理解していれば、登録できなかったり連絡が来なかったりするのがどうしてかを推測できますので、気持ちを切り替えて他の転職エージェントに登録するなど、次のステップに進むことができます。
こうしたビジネスモデルは、マイナビエージェントに限らずほとんどの転職エージェントが採用しているビジネスモデルですので、理解したうえで利用することが転職成功への近道です。