「マイナビエージェントに登録拒否された!」本当のところは?
転職に向けてモチベーションが上がっている中、時間をかけてマイナビエージェントに登録したまでは良かったものの、登録を拒否されてしまったら「自分の市場価値がないのか」とショックを受けたり、不安になったりしてしまうことでしょう。
ネット上などで見かける「マイナビエージェントに登録を拒否された」とはどういうことなのかを考えていきます。
そもそも、職業安定法第5条の5において、
「公共職業安定所、特定地方公共団体及び職業紹介事業者は、求職の申込みは全て受理しなければならない。ただし、その申込みの内容が法令に違反するときは、これを受理しないことができる」
と明記されています。
つまり、申し込みが違法でない限り、マイナビエージェントは登録を拒否することができないはずですが、なぜ「拒否された」と思う方が多いのでしょうか。
おそらく多くの方が、マイナビエージェントから「紹介できる求人がない」と連絡を受けた際に「自分のスペックが低くて遠回しに拒否されている」と感じているのではないでしょうか。
前述のように、ストレートに登録を拒否できるのは申し込みが違法だった場合です。そのため「紹介できる求人がない」という連絡になる訳ですが、実質的に拒否されていると感じてしまっても、これは仕方がないかもしれません。
別の角度から考えると、マイナビエージェントが登録を拒否している訳ではなく“本当にその人に見合った求人情報がない”という可能性も考えられます。
求人情報の数にも限りがあり、企業が求める人材に近しい転職希望者をマッチングさせなければならないため、多くの求人情報、そして多くの転職希望者の中で「ふるい」にかけられるのも転職希望者の宿命と言わざるを得ません。
「マイナビエージェントに登録を拒否された」の本当のところは「拒否できないために遠回しに断られている」あるいは「本当に該当する求人情報がない」という2つの可能性が考えられます。
マイナビエージェントに登録拒否されにくい人、されやすい人の傾向は?
では、マイナビエージェントに登録拒否されにくい人、されやすい人の傾向はあるのでしょうか?
単純に考えて、
※年収500万円、英語と中国語が堪能で複数の資格を保有している正社員
※年収200万円、20年間自由な生活を優先してきた資格なしのフリーター
両者を比較した時、前者の方がより高い年収の企業に転職しやすいということは容易に想像がつくと思います。しかしながら、企業が必ずしも前者を求めるとは限りません。
可能性は低そうですが、それでも、20年間何にも縛られず、自由に暮らしてきた人材の感性を欲する企業があるかもしれないのです。
ただし一般的な傾向として、芸能関係や音楽関係など特殊な経歴ばかりを持っている人、転職回数が多い人、無資格などの目立った強みがない人などは、拒否されてしまう可能性が高くなりがちだと言われています。
とはいえ、これからキャリアを形成していける可能性を持つ20代前半の若手であっても登録拒否されたケースがありますので、マイナビエージェントに届いている求人情報の内容やタイミングなどに大きく影響を受けているのかもしれません。
このように、マイナビエージェントに登録拒否されにくい人、されやすい人の傾向は、一般的に見た経歴もそうですが、マイナビエージェントに届いている求人情報とのマッチ度も関係してきそうです。
マイナビエージェントに登録拒否されないコツはある?
今回は「マイナビエージェントに登録を拒否された」という意見の本当のところを探ってきました。
マイナビエージェント側からはストレートに拒否することができないため、遠回しに断りを入れている可能性もある訳ですが、これを実質的に登録拒否と受け止めてしまうのは仕方ありません。
ですが、マイナビエージェントに登録拒否されないために、申し込み内容を詐称してしまうのは、違法行為になる可能性がありますので行えません。
そう考えると、マイナビエージェントに登録拒否されない「コツ」というものはなく、正直に自分の経歴を登録して、あとは連絡を待つという方法が現実的でしょう。
とはいえ、たとえマイナビエージェントに登録拒否されたからといって、すべての転職エージェントに拒否される訳でも、自分に市場価値がない訳でもありません。
登録拒否されたかもしれないと思うことは確かにショックかもしれませんが、転職活動は焦らず粘り強く探し続ける根気も大切でしょう。
マイナビエージェントにこだわらず、複数の転職エージェントに登録してみたり、時期をみてこちらから再度マイナビエージェントに問い合わせてみたりするなど、諦めない気持ちを持って、モチベーションを維持し続けることが重要です。